ここの事例は、不安をあおったり、非難するためのものではありません.
 今時分たちの前にある問題、すぐ近い将来に起りうる問題です.
問題を知り解決についていっしょに考えて 行きまませんか.


1)<夕張の財政破綻  読売新聞 街の再生一歩ずつ 猪瀬直樹講演より

 2006年6月に夕張市で発覚した財政破綻で、夕張市民には353億円の負債が重くのしかかる。なぜ、夕張が破綻したのか?情報が隠されていたからで、夕張市民が人質になり市、道、国の当局が知っていた。ツケは結局、夕張住民に回る。借金をすれば、ツケは住民に回ることがわかりました。これからは、チェックする住民の責任が問われるだけでなく行政にすべて丸投げするのではなく、地域の問題をしっかり考え、自分たちの知恵と行動で解決していく心構えが必要です。

2)夕張の苦悩 明日はわが身

−金なし、頼りは住民参加−
 北海道赤平市06年度の普通会計の赤字は、約2億円の赤字、12年度に黒字転換するために職員給与の15%削減、税金や各種サービス料金を引き上げなど市民にも負担増を求めた.それで「第二の夕張」の危機が去ったわけではない。
−市公民館を廃止する−
 市財政の窮状は分かっている。「行政に頼らず自分たちで市民の交流の場をつくる」、信用金庫の支店跡を探し出し、無償で借りる交渉をまとめた。
 市内の文京地区ではテスク理のベンチも目立ち始めた、地区に住む37人の市職員が昨年4月に「お結び倶楽部」を結成。町内会などと協力しながら廃材を使って組み立てる。「市にお金がないのだから、住民が助け合う地域本来の姿を取り戻すしかない。」

3)温泉街で有名な静岡県熱海市でも

 宿泊施設は毎年大きな修繕コストがかかるが、それを回収できるのは10年も先と言う状況では、子どもに跡を取らせるのは難しい。
 そんな折、平成1812月に市長が出した「財政危機宣言」…市のイメージが傷つき客足が遠のいてしまうと関係者を怒らせ結局発言を改めたが、職員の退職金や病院の誘致で基金が減少しており今後は10億円の赤字に陥る見込みという。

4)吹田市・豊中市のニュータウンでも

 現在高齢人口は25%、若年人口は13%と少子高齢化が進んでいる。「地元を歩くと高齢者しか見当たらない」という状況だ。ただでさえ住宅数が世帯数を大きく上回っていることからも今後少子高齢化が著しい地域では、空き家や、老朽住宅が増え、地域がゴーストタウン化する可能性もある。

5)四分の一が高齢者世帯

 台東区は六五歳以上の高齢者率が東京23区で最も高い(23.5%)。この10年に15の小中学校が廃校となり、高齢者向けの施設が取って代わっている。
 「最も深刻なのは一人暮らしや夫婦だけの高齢者を、いかに地域から孤立させないかという点」。セキュリティ大手のセコムは、防犯を主眼としたを通して、「電球が切れた」「水道管が破裂した」「窓ガラスが割れた」といったことから買い物、食事の用意までじつは日常生活のこまごまとしたサービス需要があることがわかった。